アジア移民を殴って殺した理由
昨日のブログ『またアジア人移民達が被害者に』の事件の犯人達が、今日、彼らの家族達と多くのチャイニーズ移民達やチャイニーズ・アメリカン達が観る中、オークランドの裁判所で尋問された。
犯人達は、自分達の人生が上手く行かない事にイライラして腹を立てていて、その鬱憤をはらすために、誰でもいいから最初に見た人物を暴力を振るって傷つけたいと思い、
最初に見た被害者の27歳のチャイニーズ移民男性を殴り、その後で、彼の59歳の父親が、なぜ殴るのかと訊いて来たので父親の方も殴ったら、父親は頭をコンクリートにぶつけたと言ったそうだ。
したがって、オークランドに住むチャイニーズ移民達やチャイニーズ・アメリカン達が主張していた彼らがアジア人達に対して差別と言う嫌悪心を持っていたから、そうしたのだと言う『Hate Crime(ヘイト・クライム)』を立証するものは無いと言われている。
しかしながら、傷害罪の他に殺人罪で、2人の犯人は罰せられる事に成る。
殴られた男性も母親と一緒に出席していて、夫を亡くした彼の母親は、
他の家族が彼女と同じ辛い思いをしてはいけないから、厳しく2人を罰して欲しいと通訳を使って述べた。
ちなみに、犯人の1人は、以前にも55歳の男性に暴力を振るっているが、なんの刑罰も受けていないとか・・・・
そうなると、この犯人は、暴力のサインが見えていたのに見逃され、今回の殺人を犯した事に成る。
暴力は止めるものが無ければ悪化するのが普通だから、こうなっても不思議は無いけれど、罪の無い人が、このようにして、命を落とすのは納得できない。
それにしても、昨日のニュースで、チャイニーズ・アメリカンの女性がオークランドでは、アフリカン・アメリカン(ブラック)とチャイニーズ移民達の間に問題があるのだと言っていたが、一体、なぜ、そのような衝突が生じるのだろうか?
チャイニーズ・コミュニティは、それを人種差別によるものと思っているようだった。
そう言えば、LA(ロサンジェルス)でも、昔、韓国人移民が経営するリカーストアーに、アフリカン・アメリカンの強盗が押し入り、店主の韓国人移民の男性に銃で撃たれてから、
韓国人移民達とアフリカン・アメリカン達がお互いを嫌いあうようになったと、アフリカン・アメリカンの友達が言っていたことがあった。
そして、私が彼に、韓国人達のことを、どう思うかと訊いたら、彼は、
「会ったら、撃たないで~!と言いたくなる。 嫌いだ」
と言っていた。
過去に韓国系アメリカ人の献身的なガールフレンドを持っていたにもかかわらず、その事件のために韓国人達を嫌うようになるなんて~?
と驚いたが、人種間の嫌悪と言うのは、意外と、そんな風に、たった1つの事件だけでも生まれてしまうのかもしれない。
どんな理由があるにせよ、暴力を使うことは許されるべきでないと、暴力によって夫を亡くした女性が言ったのには、今後のアジア人移民達の平和を願う気持ちがあるように思えた。