アメリカ 犬連れ 国際結婚
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アメリカ 犬連れ 国際結婚 留学生活5年目に捨て犬のブブに出会い、その後、今の主人のハズに出会い、3年後に結婚、それからは、波乱万丈のアメリカ生活を送っています。ハズとブブとの会話は英語で、ここでは日本語に訳して載せています。

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アメリカ 犬連れ 国際結婚 > 月別アーカイブ 2010年12月

歯医者で差別

最近、メキシカン・レストランでタコスを食べていたら、差し歯が取れてしまった。


「あ~~~~っ、どうしよう・・・・取れちゃったよ~~~~!」


と声を低くして言うと、ハズは、私の歯の状態を知っているから、ガッカリした顔をして、


「そうか~、またか~・・・・」


この差し歯は、実は、数年ほど前から年に1度ほど取れちゃっているのだけれど、歯医者に行く度に、中は大丈夫だと言うことで、くっつけてもらっていた。


だけど、よりによって、周りに他人がたくさんいるレストランで食べている時に取れるなんて~!


そう思うと気持ちが一気に暗くなった。


ハズも、物凄く悲しい顔をしていたので、私は、


「どうして、あなたが酷くガッカリした顔をしなければならないの~? あなたの問題じゃないじゃない? 大体、あなたが、そんな顔をするから、私も、もっと落ち込むのよ!」


とイライラしながら、そう言うと、ハズは、


「俺だって、辛いんだよ。 君が、歯が取れるたびに、あっ、またか~・・・・って思ってさ・・・・」


カリフォルニア北部に移ってから、医者や歯医者探しはハズがしている。


それも、ハズは、医者に行く事はほとんど無いし、歯医者とは無縁とあって、ハズも良い医者や歯医者を知らないのが現実だ。


だから、ネットで、医者や歯医者のレビューを見て、私に行かせる感じだ。


私がハズの会社の保険を使っているのもあって、最初のアポイントメントには必ずハズが行く事に成っている。


なぜなら、ハズが行かなかったために、保険があるのに無かったとして取り扱われて無駄な金額を払わなければならなかったことがあったからだ。


ハズが今の会社で働き始めた時に、私は、同じような歯の問題を持って困っていた時に、当時のハズのボスの秘書が良い歯医者を知っているから紹介したいと言って来た。


移ったばかりで、周りに知人もいなかった私達は、さっそく、彼女を頼って、その歯医者に行った。


ハズは、


「彼女が言うには、彼女の子供達が、その歯医者に行くのをいつも楽しみにしているそうだ!」


そう言って、私も、そんなこと、あるのかなぁ~と思いながら頭を傾げると、ハズは、


「・・・俺も、変だと思ったよ・・・・歯医者に行くのが楽しみ? それも、子供がだ・・・・まぁ、俺達、移ったばかりで誰も知らないから、まずは試すしかないなぁ」


私も、そう思ったので、さっそくアポを取って、その歯医者に行って、男性の歯医者と話すと、歯医者は、


「この歯は、どこで治療したの?」


と訊いて来て、私は、LA(ロサンジェルス)の歯医者だと言うと、歯医者は、


「LAにいる人間達は、みんな狂っていると聞いた。行きたいとも思わないね」


私は、彼が予期していなかったコメントを述べたために、冗談かと思って、一瞬、笑ったけれど、彼は、クールな顔をして黙っていたので、


冗談じゃなくて、本当に、そう思っているのだなぁ・・・・


と思った。


歯医者が、どのようにして治療するかを話すと言ったので、待合室で待っていたハズを診察室に呼んで、歯医者がまた現れるのを待っていた。


その時に、その部屋に陳列してあった映画のDVDをハズと観ながら、いろいろと話していて、私達が観ていないけれど観たいと思っていたDVDを見つけて、


「これ、観たいね~?! 治療中に、患者がDVDを観たりするのかなぁ? それとも、借りたりするのかなぁ?」


そんな風に話していたら、歯医者が現れて、治療の予定などについて話し出した。


そして、その次のアポの時に行くと、また、同じ部屋に案内されて、ふと、DVDが並んでいた棚を見ると、ギッシリ並べられていたDVDがほとんど無くなっていて、子供用のだけが、いくつか並んでいるだけだった。


私は子供じゃないし、子供もいないから、それらのDVDに全く興味を持たなかったけれど、なんだか、その事態がみように思えた。


私達は、DVDを本気で借りたいとは思っていなかったけれど、もし、借りたいと思って、そう出来るかを訊いたとしても、そう言う事はしていないからと言えば、それで、それについての話は終わると思ったからだ。


しかしながら、その時は、差別をされているとは、まだ思っていなかった。


ところが、その歯医者が言うプランとは、問題があった歯についてばかりではなく、他の歯を先に治す必要があるとかで、彼が紹介する他の歯医者に行くように言われた。


そして、その治療が終わったら、歯のクリーニングに戻って来るように言われた。


言われたままに、紹介された中国系アメリカ人の歯医者に行き、他の歯の治療を受けていると、女性歯医者とアシスタントが、そこを紹介した先の歯医者を好きか?と訊いて来た。


私は、2度ほどしか会った事が無いので、好きでも嫌いでも無いと言った。


それから、その女性歯医者は、


「あの歯医者のところに戻らなくても良いのよ! あなたが戻りたくないのなら。 大体、この治療だって、彼が出来る事なのに、私の所に来るように言ったのよ・・・・」


それを聞いて、またまた、私は、不思議に思ったけれど、そこの歯医者を紹介したのは彼だし、戻って来るように言われたしと思って、歯のクリーニングに戻るつもりだと言った。


女性歯医者は、そこで、歯のクリーニングも出来るからと言って、ちょっと渋い顔をしたけれど、決めるのは私だからと言って、その後は何も言わなかった。


男性歯医者をハズの当時のボスの秘書に紹介されたのもあって、私は、戻らなければならないように思ったのは事実だった。


アポを取って、言われたように歯のクリーニングに行くと、歯医者は現れず、アシスタントの女性だけが現れて、クリーニングを始めた。


結局、歯医者は他の患者と話している声は聞こえたけれど私のいた部屋には現れる事無く、受付の女性の所に行って、クリーニングが終わったから、帰っていいのか訊きに行くと、その彼女が私のバッグを見て、


「わぁ~、そのバッグ、変っているわね~? 同じバッグは見たことが無いわ~!」


と言ったので、私は、微笑みながら、


「主人に買ってもらったの! 気に入っているわ~!」


と言った。


そのバッグは、ある動物の形をしていた。


とある所で、ハズと一緒に見て、ハズも私も気に入ったので、ハズが買ってくれたものだった。


歯のクリーニングをしたアシスタントの女性も、そこにいて、その受付の女性に、


「普通じゃないのよ、彼女! 知恵遅れなのよ! だから、そんなバッグを持って喜んでいるのよ!」


と言って、ゲラゲラ嬉しそうに笑った。


受付の女性はビックリした顔をしていたけれど、私を黙って見つめるだけだったのと、私もショックで何と言っていいのかわからなくて、まるで、それが聞こえなかった、あるいは理解できなかったかのようにして、一言、バ~イと言って、そこを出て車を走らせた。


家に帰ってハズが帰って来て、


「歯のクリーニング、どうだった?」


と訊いて来たので、それについてとハズが買ってくれたバッグを見て知恵遅れだと言われたと言ったら、ハズもビックリしていた。


そして、


「あの歯医者では、行くたびに、何かあったよな~・・・俺達がLAに住んでいたためにキチガイ扱いしたり、歯医者は君の治療をしたくないみたいで他の歯医者に行かせたり、そんな女に君の歯のクリーニングをさせたり・・・・、そして、知恵遅れと言われたり・・・・全く、とんでもない歯医者を紹介されたよな。もうあそこには行くな!」


そう言ったので、


「あなたのボスの秘書に紹介してもらったけれど、行くのを止めても理由があるからいいよね」


それにしても、それまで、『知恵遅れ』と面と向かって言われた事は無かったから、かなりショックだった。


そして、


私が、その動物バッグを持っていなくても、彼女は私のアクセントのために、私を知恵遅れだと思ったのではないだろうかと思った。


アクセントがあると知ると、それだけで、急に強気に成ってバカにしたり、いじめて来る無知な人達を私は多く見て来たからだ。


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2010年12月22日 トラックバック(-) コメント(2)