アメリカの子供達にとっての家族一緒の食事の大切さ
The New York Times Magazineの記事に、アメリカの子供達にとって、家族一緒の食事が、どんなに大切かが書かれていた。
それによると、家族と一緒に食事しているアメリカの子供達は、していない子供達より、
ー 語彙が豊富だ。
ー 学校での行いや成績が良い。
ー 肥満に成る確率が低くなる。
ー ティーンの妊娠率が低くなる。
ー ドラッグ使用の確率が低くなる。
ー 落ち込みが少なくなる。
毎日、家族一緒に食事することは難しいと思うが、少なくとも、週に1度だけでも、家族一緒に食事して、いろいろと話しながら食べる事が、子供達にとっては、かなり大切な事に成るらしい。
と言っても、両親が仲が良くなかったりだと、子供達にとっては、家族一緒の食事は、もっとストレスが多い食事になってしまうかもしれない。
しかしながら、
子供達のために、穏やかな雰囲気の中で、一緒に、ゆっくりと食事をしながら会話をする機会を出来るだけ作ることを親が心がける事によって、
子供達が、よりスムーズに難しいティーン時代を乗り越える事が出来るなら、それに越した事はない。
手料理が1番だろうけれど、忙しくて、お料理する時間が無いのなら、テイク・アウトのフライド・チキンやピザを囲んで一緒に食べながら話すと言う手もあるだろうし、
家族と一緒に食べることの大切さや楽しさを子供達が知ることによって、感情も豊かに成って、他人への思いやりも生まれるのではないかと思ったりする。
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SUBWAYがもっとヘルシーに
今日のニュースで、近年、マクドナルドを追い越して世界最大フード・チェーンになった『SUBWAY』が、ヘルシー志向に徹底したレストラン作りをこれからも押し通すために、
サンドイッチの塩分を15%減量することを公式に発表した。
これは、3年前に使われた塩分の量と比較すると、1年間に、そのうちの450トンの塩を捨てると同じ事に成るそうだ。
と言っても、数字に弱い私は、物凄い量の塩の量なのだろうなぁぐらいにしか思えないけれど、
アメリカにいる大人達の3分の1は高血圧と高コレストロール持ちで、それには塩分が大きく関係していて、
それらが引き金となって起こる心臓発作や脳溢血などで、39秒ごとに1人の割合で亡くなっているそうだ。
それゆえ、SUBWAYは、その危険性を防ぐために、塩分減量に踏み切った。
確かに、ハムやサラミなどの加工肉は塩分が多いし、ピクルスやチーズやオリーブなども塩が使われているし、それに加えて、塩分を含んだソースをかけたり塩を振り掛けたりすると、けっこうな塩分の量に成ると思う。
私も、2年前まで、ハズと毎日のように外食していて、血液検査をしたら、高コレストロールで危ないとドクター・ストップをかけられた。
その後、外食をなるべく避けただけで、1年半後には、コレストロールがパーフェクトと言われるまでに成った。
そして、そのために、外食には、かなりの塩分が使われていることがわかった。
SUBWAYのサンドイッチが、塩分減量のために不味くなるのではないかと心配する人が多いらしいが、トライしてみなければわからない。
それに、今まで、塩分に頼っていた味覚が、素材の味をもっと楽しむみたいな新しい発見に変るかもしれない、私は、そんな風に期待している。
注:病気に成ったり早死になってしまうことを考えたら、ちょっとの塩分で満足できそうじゃない?!
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Bomball Frozen Goodiesのヘルシー・デザート
LA(ロサンジェルス)郊外のTorrance(トーランス)にあるフローズン・ヨーグルトを中心にしたデザート・プレースの Bomball Frozen Goodies にLA滞在中にハズと行って見た。
写真を見たい方は Bomball Frozen Goodiesの画像 へ
CVSや、いろいろなお店が入っているストリップ・モールの中で、それも奥の引っ込んだ角みたいな所にあって、住所を頼りに行った私達でも、
あれ~~っ、どこだろう~?
と言いながら探さなければならないほど見つけにくい場所にあったけれど、探した時には、2人で、
ここだ~~!
と、まるで宝探しでもして見つけたように、はしゃいだ。
外側は引っ込んだ感じの位置のせいか目立たなかったけれど、中は、ブルーのライトと白壁で、クリーンなイメージで、ハズも私も入ってから、思わず中を見渡した。
そうしていると、どこからともなく、女性の声がして、
「ここに来るの、初めて~?」
と訊かれた。
2人で、そうだと言うと、彼女はカウンターの中からいくつか試食用の小さなペーパー・カップをハズと私にくれて、
「いろいろなフレーバーがあるから試してみて!」
そう言ってくれた。
私達がセルフ・サービスのヨーグルトのマシーンの前に立って、どんなフレーバーがあるのかと見ていると、彼女は親切に説明してくれた。
どれも、ノンファットのフローズンヨーグルトで、日によってフレーバーが変るのかもしれないけれど、私達が気に入ったのは、マンゴーや他のいくつかのフルーツをミックスしたMiss Sunshineとタロイモで、面白いなぁと思ったのは漢方薬ぽいヘルシーなものもあることだった。
トッピングも豊富だった。
1000Layerd Iceは、かき氷とフローズン・ヨーグルトをミックスしたようなたまらない食感で、ハズも私も、ちょっとうなった。
食べた事の無い人には、是非、トライしてもらいたい1品だ。
彼女は、私達のために、お店の名前にも成っているBomballを味見させてくれたのだけれど、小さな球状の中に、それぞれの違ったフルーツ・ジュースが入っていて、口の中に入れると溶けて、ジワーッとジュースが出て来る。
フローズン・ヨーグルトのトッピングに合うと思った。
ハズは、味が全く違っても、イクラを食べているみたいだと言っていた。
「君が食べたいなら、寄ってもいいよ」
と言っていたハズだったけれど、お店の女性の親切さと、どれもこれも美味しかったのとで、お店を出た時には、すぐに、私に、
「俺、気に入ったよ! 美味しいし、雰囲気も良いし、親切だし・・・また、来たいよ!」
私が、
「そうね~。毎日オープンで夜の10時まで、金曜日と土曜日は12時まで開いているそうだし」
そう言うと、ハズは子供のように目を輝かせた。
フローズン・ヨーグルト系が好きでない方には、コーヒーや紅茶などのドリンクもいろいろあるし、女性が1人で行っても気軽に入れる、そんな感じだった。
THE OINKSTERで、デートするのも悪くない
私達は、バレンタインズ・デェイは、LA(ロサンジェルス)にいたのだけれど、特別に、
『バレンタインだから、あそこのレストランに行こう!』
なんてことは2人とも言う事は全く無かった。
それで、お腹が空いたので、私の方から、
「ねぇ~、OINKSTER(オインクスター)に行って見ない? ハズちゃんがミートな気持ちでいるなら!」
そう言って誘ってみた。
OINKSTERは、ファスト・フード・レストランだけれど、時間をかけてミートをお料理しているから美味しいと聞いていたからだ。
いわゆる、SLOW FAST FOOD(スロークッキングなファスト・フード)で、レストランも、それを強調しているようだ。
それに、バレンタインに、カップル達は行かない所だろうとも思ったのも、誘った理由の1つだった。
なぜなら・・・、
「今日は、バレンタインだねぇ~・・・」
なんて言い合って目を見つめあうなんて、わざとらしいと言うか笑っちゃいそうだったからだ。
レストランの駐車場に車を停めて、中に入ろうとしたけれど、長い列が出来ていて、5分ほど、ドアの外で待たなければならなかった。
それから、やっと中に入って並ぶと、後からドンドン人がやって来て並びだした。
わぁ~~っ、意外と混んでいるなぁ~・・・・
と驚きながら、テーブル席に座って食べている人達やオーダーするのに並んでいる人達を眺めると、けっこうカップル達が多かった。
えぇ~~~っ、バレンタインに、ここに来るなんて、私達みたいなカップル、LAにはけっこう多いのかも・・・・
そんな風に思った。
それに、偶然なのか、カップル達の半分位は私達みたいな異人種(ミックス)のカップル達で、みんなカジュアルな装いだったためかファースト・デートには見えなかったけれど、お互いを良く知り合っているようで穏やかな雰囲気があった。
私達は、いろいろとシェアして食べたかったので、
HOUSE Cured Pastrami サンドイッチ(レストラン、オリジナルの調理法で作られたパストラミのサンドイッチ)、
私がそこに行ったら絶対に食べたかったBBQ Pulled Pork サンドイッチ(お醤油とハニーでマリネートして12時間、ローストとスモークしたバーベキュー・ポークのサンドイッチ)、
そして、
Belgian Fries(新鮮なポテトをハンドカットして2度揚げているからか、外側が、とってもクリスピーなベルギースタイルのフライド・ポテト)
だった。
ハズも私も、それぞれのサンドイッチを半分づつ食べたのだけど、バーべキュー・プールド・ポーク・サンドイッチのポークの柔らかさ、調理したレッド・キャベツの千切りのようなのと、とろけるようなオニオンも中に一緒に入っていて、ポークとの相性も良く、それに付いて来たビネガー・タイプのホット・ソースをつけて食べると、もっと美味しくなって、
「こんな味のサンドイッチ、今まで食べたこと無いなぁ~」
と、私が言うと、ハズは、そのビネガーソースはノース・キャロライナ・スタイルのバーベキューソースだと言っていた。
ちなみに、ハズは、南部生まれ、南部育ちのためか、バーベキューにはけっこううるさい。
食べるのに夢中に成って、周りを見ることさえも忘れていたが、お腹一杯になってから、ふと周りで食べている人達、おもにカップル達を見ると、み~んな幸せそうだった。
美味しいものを食べれば、ムードが無くても幸せに成れる!
私達と似ているなぁ~と思った。
気取らないで大きなサンドイッチにかぶりつける、こう言う付き合い、ホント楽、ハズと一緒で良かったと思ったバレンタインだった。
Buche de Noel
こちらのクリスマスも、後もう少しで終わろうとしている。
今日は、あいにくの雨で、ウエット・クリスマス、私にとっては雨とクリスマスがどうしても結び付けられなくて、
絶対無いけれど、
ホワイト・クリスマスだったら、どんなに良いだろう・・・・
と無いものねだりの気持ちでいた。
さて、今回は、私達は、クリスマスに何を食べるかを全くと良いほど考えていなかったのだけど、Trader Joe’sに、つい最近、行った時に、ハズが、冷凍食品の売り場にあった『Buche de Noel(ブッシュ・ドゥ・ノエル)』と言うデザートを私に見せて、
「何も用意出来ない場合は、これでも食べるか?」
そう言って、買い物カートの中に入れた。
私は、それがアイスクリーム・デザートの隣だったかに置かれていたのもあって、アイスクリーム・ケーキだと思っていた。
他でも、アイスクリーム・ケーキのブッシュ・ドゥ・ノエルも見たことがあったし食べた事もあったしで、全く迷い無しに、そう思っていた。
ランチの後のお茶の時間当たりに、ハズに、ブッシュ・ドゥ・ノエルを食べたいかを訊いたら、ディナーの後に食べたいと言ったので、それまで冷凍庫に入れたままだった。
ハズがお皿を洗っていた時に、私が、それを冷凍庫から取り出して、箱から出してハズに見せに行くと、それを見たハズが、
「解凍しなかったのか~?」
と訊いたので、
「何、言ってんのよ~? これはアイスクリーム・デザートよ~! 解凍したらドロドロに成って食べられないわよ~!」
と言ってゲラゲラ笑った。
そうは言ったものの、何だか、アイスクリームで出来ているようには見えなくて、箱を見てみると、
『Thin layers of chocolate cake with dark chocolate mousse』
直訳すると、
『薄切りのチョコレートケーキがダーク・チョコレート・ムースと一緒に成っているもの』
そして、そこには一言も『アイスクリーム』と書かれていなかった。
ちょっと、まずいかなぁ~・・・・
と思いながら、どのようにして頂くかを見てみると、
4~5時間か一晩、冷蔵庫に移すか、室温で1時間ほど置いて解凍してから食べるように書かれていて、ディナーの後、すぐに食べたかった私達は、待つ気になれなかった。
「ごめんね~! 間違っちゃった~!」
と笑いながら言うと、ハズは、
「明日の朝、食べよう! それしかない! 寝る前に冷蔵室に移すの忘れるなよ!」
明日は、もうクリスマスではないけれど、
まぁ、いいか! ってことで、この後、ブッシュ・ドゥ・ノエルを冷凍庫から冷蔵室に移すつもり。
と言う事で、今日は、この辺で!
ところで、みんなは、クリスマスに、どんなケーキを食べたのかなぁ~?
気に成るなぁ~・・・・
JAPANESE SWEET POTATO
私は、1年位前までは、家でお料理するなんてことはほとんど無かったのだけど、今では、大分、家で作って食べるようになった。
特に、週日のランチは、適当に簡単なものを作って1人で食べている。
ハズに、
「俺は、ランチは、ほとんど外食だから、君も、そうすればいいじゃないか?」
と言われるけれど、この辺りで1人で食べる気分には成れない。
LA(ロサンジェルス)に住んでいた時は、ハズの会社が借りていた家から車で5分位の所にあったので、ランチ・タイムはハズが家に帰って来たり、ハズの会社の近くで待ち合わせしたりしていたけれど、
今は、そんなことをするのは稀に成ってしまった。
そして、テレビを観ながら、ブブの傍でランチするのにも、今では、すっかり慣れてしまった。
食べたい時間に食べたいだけ食べる、こんな生活、続けていていいのかなぁ~?
ちょっと不安に成りながら、
ブブがいるから、1人じゃないよね?!
そんな風に楽天的に考えて、それなりに楽しむ事も出来る。
ハズの食べられない納豆を『おいしい!おいしい!』と気を使わずに食べても、ブブも母親に似て(笑)納豆が大好きだから、
「ディナーに納豆を入れてあげるから楽しみにしていてね~!」
と言った感じで親子の楽しい会話もあったりする。
それで、
今日のランチは何を食べようかなぁ~・・・、
ジャガイモを買ってから、全然、食べていないから今日の夕食にでも食べようかなぁ~・・・・
そんな風に思って、キッチンの下に入れておいた大きな袋に入ったジャガイモを見てみたら、
何と全て、根がニョキニョキ逞しく出ていて、ハズにわかったら、後々までジョークのネタに使われて笑われると思ったので、証拠品消滅のため、ゴミ箱の中に埋めた。
あ~~~、オーガニックだったのに~・・・・
もったいないことをしたーーーーーーー!
そして、その時に、同じマーケットで同じ時に、サツマイモを1つ買ったのも想い出した。
『JAPANESE SWEETPOTATO』と売り場に書かれていたので、ハズに見せながら、
「これ、サツマイモよ~! 買ってもいいよね?」
そう言って買ったものだった。
どうやってお料理して食べたらいいかなぁ~・・・・
そんな風に、それを見ては考えて、
わからないなぁ~、まだ大丈夫そうだから明日にでも食べればいいか・・・・
同じように思う日がその後も続いて、
ハズも私も美味しいと思えるようにお料理したいと思うから、なかなかお料理できないんだ!
そう思った。
ず~~っと前に、レンジでベークド・ポテトが出来る容器みたいのを買って使わずにいたので、
これを使って、ベークド・スイートポテトを作って1人でランチに食べちゃおう!
そう思って、さっそくインストラクションに従ってレンジで調理すると、周りの皮も楽に取れて、ふかし芋のようで食べてみると美味しくて、
これからは、もっとベークド・ポテトやベークド・スイートポテトを食べよう!(と言ってもオーブンではなくてレンジで調理しているけれど 笑)
そう思った。
私が、スイート・ポテトをお皿に乗せてテレビの前に座った時に、ブブは、私の椅子の横にあるブブのベッドに半分体を乗せて寝ていた。
スイートポテトの匂いがしても起き上がらないと言う事は食べたいと思わないのだなぁと思ったけれど、
ブブは、パンプキンが大好きだから、もしかしたら、スイートポテトも好きなのじゃないかなぁ?
そう思って、ちょっとだけ手に取って目を開けて横に成っていたブブの鼻の近くに持って行くと、ブブの目が急に大きくなり口が開き、私は、それをブブの口の中にゆっくりと入れた。
パクリと食べて、すぐに、ブブは、飛び起きるようにして立ち上がり、私の右正面にお座りし、真剣な顔をして、スイートポテトと私を交互に見出した。
「ブブ~、新しい発見でしょう? 初めて食べる美味しさ! そうでしょう? わかる、わかる、その気持ち!」
私がそう言うと、ブブは舌を何度も出して口の周りや鼻を舐めた。
私は、スイートポテトの小さなかたまりを指にとってブブの口元に何度か持って行くと、ブブはそれはそれは美味しそうに食べた。
「これからは、もっと一緒にスイート・ポテトをこうして一緒に食べようか?」
そう訊くと、ブブは、次回まで待てないらしくて、お皿の上の私の食べ残しを見つめながら吠えた。
私が、そのお皿をブブの口元に差し出すと、それはそれは丁寧に舐めて食べてくれて、お皿をきれいにしてくれた。
「ブブ、ありがとう! こんなにきれいになって、このお皿、洗わなくてもいいかもね?」
そう言うと、ブブは、嬉しそうだった。
お皿洗いはハズの担当なので、ディナーの後に、ハズは、それを洗っていた。
「ハズちゃん、ありがとう!」
国が変っても、人種が違っても、動物にも、『ありがとう!』
ちなみに、ハズは、翌日、ゴミを捨てに行っていたけれど、私が捨てたポテトには気がつかなかったようだった。
Dungeness Crab Cioppino
最近は、週末は天気が良いから、出かけないのがもったいないように感じて、家族みんなで出かけるのだけど、涼しい風に当たりたくなって、郊外の海辺の町へとドライブした。
海辺の町に行ったら、当然ながら、シーフードが食べたくなって、レストランでダンジェネス・クラブのチョッピーノをオーダーした。
このディッシュは、私はシェアしないで、お腹一杯、食べたいので、私達は2皿オーダーして、それぞれのお皿から食べたのだけど、最後の方で、お腹キツキツに成ったので、残りはハズに食べてもらった。
エプロンをして、クラブを手に取りながら食べるので、ナプキンも赤く染まってしまうのだけど、美味しいから気にしない。
スープは、野菜がベースで、とっても美味しい。
クラブがメインだけど、大きな海老とアサリとムール貝も添えてあって、クラブの邪魔に成らないように入っているのが、シェフの気配りだな~っと思ったりする。
そして、ハズも私も、
「こうして、美味しいものを食べた時って、幸せを感じるね~~!」
そう言って笑う。
食後は、私達と一緒にレストランに入ることが出来なくて食べられなかったブブを幸せにするために、その近くのあまり人がいないビーチに行って、みんなで歩いた。
TOKYO STYLE この言葉で買っちゃった
こちらにあるマーケットに行って、新製品を見つけたら、試してみた~い!と思って、いつも、ハズをしぶしぶ納得させて買わせる事に成るのだけど・・・・
もちろん、商品にとっては当たりハズレもあるわけだ。
日本人との交流や日本語を聞いたり話したりする機会がほとんど無い私にとっては、テレビでや映画で、何かしら日本の言葉が出て来るだけでも微笑まずにはいられなくなってしまった。
それで、いつだったか憶えていないけれど、トレーダー・ジョーズに行った時に、
TOKYO STYLE SOBA NOODLE(トーキョー スタイル ソバ ヌードル)と書かれた商品を見つけた。
TOKYO?(東京の味ってこと~?)
STYLE? (それ風って事か~?)
SOBA?(大好き~!)
そして、思わず、微笑んで、
「ハズちゃ~ん! これ、見てよ~! トーキョーとソバだけで、興味持っちゃったのだけど~!」
そう言うと、またか~?!と言う顔をして、
「それで? 欲しいってことか~?」
そう聞かれて、ニーーーッとして頭を上下に動かした。
だけど、トーキョースタイルのソバって何だ~?
焼きソバのことを言っているのかな?
などと、ちょっと不安になりながらも、試してみる事にした。
買って来て、いつか気が向いたら作って食べようと思っていたのだけれど、箱の写真を見ても、なんだか食べる気に成れず、けっこう時が経ってしまった。
そして、最近、このまま、キッチンのデコレーションにしておくわけにはいかないと思いだし、週日のディナーに意を決して作ってみた。
「ハズちゃん、今夜はトーキョー スタイル ソバ ヌードルを食べてもらうわよ!」
そう言うと、ハズはガッカリした顔を露骨に見せたので、
「大丈夫よ~! あなた1人が食べるのじゃなくて、いつものようにシェアして2人で食べるから!」
そう言って、安心させたつもりだ。
ソバも一緒に混ぜる野菜もソースも、その上に乗せるトッピングも全て入っていて、その点では楽だった。
見かけは焼きソバ風だったが、においも味も焼きソバとは違っていた。
ソースは、焼きソバソースに似たものに酢とホット・ソースがたっぷり入っている感じで・・・・、
私は思わず、
東京で、こんな味のもの、食べた事ないなぁ・・・・・・・
そう思った。
それとも、最近、日本に帰ってないし、帰っても、長期間、滞在するわけでもないから、全ての新しい日本の味に出会えないわけで、それで、この味を知らないのか?
などとも考えてみたが、
日本の人、これを美味しいと思って食べるかなぁ?
食べないだろうなぁ・・・・・・・
と思って、頭を傾げた。
最初の一口で、私は、ハズとシェアして良かったと思った。
なぜなら、1人では、その味で全部食べる自信が無かったからだ。
ハズが食べているのを見て、ちょっと経ってから、
「・・・・ねぇ、どう思う?」
と訊くと、ハズは、
「悪くないよ!」
その言葉を聞いて、私は、はっきり言って、ビックリした。
肉以外の食べ物の好みは、今まで、かなり同じだなぁと思っていたけれど、これに関してはそうじゃなかった。
「ねぇ、リピートして食べたいと思う?」
そう訊くと、ハズは、
「・・・・1度でいい・・・って感じだけど。 でも、食べられないことはないよ!」
と言う事は、どちらかと言うと日本人よりアメリカ人の口に合うと言う事かなぁ~?
それとも、ハズは、私に気を使って言ったのか?
とにかく、私は、これからは、日本の名前が使われているものでも、STYLE(スタイル)、いわゆる、『それふう』と成っているものには注意しようと思った。
オーガニック・チョコレート Chocolatier Blue
ハズが仕事の帰りに、私のお気に入りのチョコレート・ショップに寄って、チョコレートを買って来てくれた。
たった5つでも(笑)、ちゃ~んと箱に並べて入れてくれて、リボンもしてくれる。
ブラウンの箱にライトブルーのリボン、このコンビネーションが私は好きだ。
チョコレートは全てオーガニックの材料を使っているとかで、
形も個性的なデザインで手前から、
ローズマリー、
へーゼルナッツ、
チリ、
ココナッツクリーム、
キャロットケーキ
この中でも私がとっても好きなのは、チリとキャロットケーキで、
チリは、ピリッと辛いのとチョコレートの甘さが一緒に成って、たまらなく美味しくて、
キャロットケーキは、小さなチョコレートの中にキャロットケーキには絶対入っているレーズンが入っていて、味も、
う~~ん、キャロットケーキ!
と納得させる気配りした美味しさ!
そして、これらの小さなチョコレートを私が齧って2等分して2人で仲良く食べる。
美味しいものって、量じゃないのよ~! 質なのよ~!
そんな風に言って、一気に全部、食べちゃっても後悔しない。
食べたかったら、また行って買って来ればいいのだから!
それに、オーガニックだから健康に良いかもと思って、あまり、罪も感じない。
バッグを見ながら、なんだか、まだチョコレートが中にあるみたい・・・・
そう思って、中を覗いてしまったりする。
これって、手作り?
私は、結婚する前の独身1人暮らしが長かったけれど、料理の経験はとても浅いので、未だに、毎日、料理するなんて気に成らない。
ハズと一緒に暮らし始めて、その後、結婚しても、料理するなんてことはなく外食ばかりしていたので、ハズも、私が毎日、料理したくない気持ちはわかってくれている。
かと言って、カリフォルニア北部に移ってから、レストランで嫌な思いをする事が多くなったのもあって、外食する気にも成らない。
ハズも、料理が苦手で好きじゃないし、こんな時は、テイク・アウトするか、フローズン・フードをレンジやオーブンで料理して食べる事になる。
つい最近も、
「ハズちゃ~ん、私、料理する気分になれない・・・・・・・」
と思うままに正直に言うと、良くあることなので、顔色を少しも変えず、
「テイク・アウトしてもらいたい食べ物でもあるか~?」
と訊いて来た。
私は、ちょっと考えたけれど、これと言って特別にテイク・アウトして食べたい物が思いつかず、
「別に無いけど~・・・・・・・」
今度は私がハズに同じ質問をすると、ハズも、
「思いつかないなぁ~・・・・・・・」
そして、2人で顔を見合った。
「だけど、何か食べないと今は大丈夫でも、お腹すいちゃうよね~?!」
と、私が言うと、
ハズは冷蔵庫の方に歩いて行った。
「トレーダー・ジョーズのサーモンのブリトーみたいのはどうだ~?」
と叫んだので、行って見ると、冷凍庫が開いていて、ハズが『Salmon en Croute』の箱を私に見せた。
「ハズちゃん、これ、ブリトーじゃなくて外側はパイみたいになっているのだけど・・・・」
「そうか~? どっちでもいいじゃないか? これ、食べたくないか?」
「・・・・これと言って食べたい物も無いし、オーブンで焼くだけだし、サーモンだし、今夜は、これにしようか?」
「俺は、それでも、かまわないよ!」
「ちょうど2つ入っているし・・・、これにしよう!」
そして、箱から出して見ると・・・・、
同じ形のが2つ入っていると思っていたのだけれど・・・・・・・
形も大きさも違うような気がした。
角度を変えて見ても、
やっぱり違う。
「ハズちゃ~ん! ハズちゃ~~ん! ちょっと来てよ~~!」
と叫ぶと、
何だよ~?
と言う顔をして、ハズはノソノソと面倒くさそうに、やって来た。
「ねぇ、これ見てよ! 2つとも全然、違うでしょう?」
ハズは、私に言われて、それらを見て、ニヤ~ッとして、
「確かに違うな~。 太っているのと痩せたヤツって感じだなぁ・・・・」
私は、やっぱり~と思いながら、
「ねぇ、これって手作りなのかなぁ・・・機械で作っていると思っていたけど・・・・」
ハズは、
「機械だって、間違ったりすることがあるさ!」
それとも、機械が、わざと手作りのように見せるように、そう操作されているのか?
とにかく、そんな議論をしているうちに、時間はどんどん経っているし、形は違っても毒は入っていないだろうと思ったので、オーブンに入れて焼いてみた。
ちょっと焦がしちゃったけれど、外側はパリパリしたパイ、
中にはサーモンと野菜とお豆がギッシリ入っていて・・・・・・・
思ったより、けっこうイケタ!
レッド ヴェルヴェット
ハズとLA(ロサンジェルス)に行った時に、ハズに、
カップケーキが美味しくて有名で、フードチャンネルにも出たカフェ・レストランがあるけれど、行ってみるか?
と言われて、お腹は一杯だったけれど、この次、LAに行くのはいつなのかわからないしと思って、
「アフタヌーン・ティーの時間だし、カップケーキ1つ位、どうにか私達で片付けられるわよね! 行ってみようよ!」
そう言って気合を入れて行って見た。
食事の時間をはずしていたせいか、レストラン内には、そんなに客がいなかった。
そして、フードチャンネルで取り上げられたカップケーキ『レッド ヴェルヴェット』を1つ買って、開いていたテーブル席についた。
確かに美味しいけれど、アメリカの家庭で食べるカップケーキみたいな濃厚な甘さがあった。
クリームチーズのフロストも、美味しいけど、私達には、かなり濃厚だった。
ハズでさえ、
1つだけ買って2人でシェアして良かった~!
と言って、終わりの方は、ちょっと苦しげに食べていた。
さて、実は、私が、そこに行って、カップケーキよりも夢中に成るものがあった。
それは、メニューだった。
こんなに犬が一杯のメニュー、見たこと無かった~~!!
と言う事で、
レッド ヴェルヴェットを食べてみたい、そこで食事をしたい、
あるいは
ワンちゃん達が載っているメニューを見たい方は、
Antie Em’s Kitchen
4616 Eagle Rock Blvd、
Los Angeles、 California
へ、どうぞ~!
DUTCH BABY(ダッチ・ベイビー)
カリフォルニアのオレンジ・カウンティ、コスタメサでペット・エクスポがあったので、その近くでブランチを食べた。
ハズが美味しいブランチが食べられる所があるからと言って、カフェ・レストラン、
Plums Cafe(プラムズ カフェ)に連れて行ってくれた。
テラスにも、中にも、週末だったせいか、人で一杯だった。
私は、Plums Famous Dutch Baby(プラムズ フェーマス ダッチ ベイビー)を、
ハズは、Willamette Hazelnut Pancakes Marion Berry Compote(ウィラメット へーゼルナッツ パンケークス マリオン ベリー コンポート)
をオーダーしたのだけれど、
結局、2人でお皿を交換しながら、いつものように、シェアして食べた。
私はダッチ・ベイビーはThe Original Pancake House(オリジナル パンケーキ ハウス)と言うアメリカのチェーンのレストランでも食べた事があるのだけれど、プラムズ カフェの方がライトな感じで食べやすかった。
パウダー・シュガーとレモンをたっぷり掛けて頂いた。
ハズのへーゼルナッツ パンケーキは、とってもソフトでベリーのコンポートと一緒に食べると、たまらなく美味しかった。
私は、ダッチ・ベイビーより好き!
PLUMS CAFE
369 East 17th Street
Costa Mesa CA
キューバン・ベーカリー
ペット・エクスポのためにLA(ロサンジェルス)とその近郊に行って、私達の他の楽しみは食べ歩きだった。
高速を走らせて、LAに入ったところで、ハズがお気に入りのキューバン・ベーカリー、PORTO’S BAKERYに行きたいと言ったので、そこで軽いランチをする事にした。
天気が良く暖かかったので外で食べている人達もいた。
私達はオーダーするのに中に入ると、相変わらず多くの人達で混んでいた。
カフェ・スタイルなので、カウンターに行ってオーダーする。
ベーカリーとカフェが一緒になっている広い店内では、サンドイッチなどの軽い食事とデザートを楽しむことが出来る。
もちろん、テイク・アウトもOK!
私は、ここに行ったのは2度目なのだけど、中に入ったすぐの所で、
「アンディ・ガルシア!」
と、いつも誰かが叫ぶ。
初めて行って、それを聞いた時は、
え~~~~っ?
あの俳優の、映画ゴッド・ファーザーに出ていたアンディ・ガルシアが~~?
と思って、キョロ、キョロしたけれど、今回は、
またか~~? 冗談だな~~!
と思った。
2度も同じタイミングで、同じ事があるとは思えないし、
誰かが、それを言った後、数人の男性達が私を見て笑っていたからだ。
アジア人女性がキューバン・ベーカリーに行くのは、アンディ・ガルシアが好きだからとでも思っているようだった。
ったく~~! 今度、行った時は、絶対、キョロキョロしないぞ~~~!
そう硬く心に誓った。
さて、ハズと私は、いくつかの物をオーダーしてシェアする事にした。
全て、驚くぐらい安価で、チャイニーズ・ベーカリーを想い出させる。
右が、Potato Ball(Papa rellena)、ポテト・ボールと言うけれど、中には挽き肉が入っていて、けっこうミーティな味、1個、$0.85! 2個で、$1.90!
左が私のお気に入りのグアバ・パイ、2ドル以下だったと思う。
そして、ハズが選んだRopa Vieja(キューバン・スタイルのビーフ・サンドイッチ、パンはキューバン・ブレッド)、$6.55、サンドイッチの中では1番高くで、1番人気があると思われるCubano(キューバン・サンドイッチ)は、$4.25
スパイスされたビーフが美味しいけど、これも、私には、とってもミーティに感じた。
上に乗っているのは、Plaintainのチップス、パリパリしていて美味しい。
気軽に入れるベーカリー・カフェ、PORTO’S BAKERY & CAFEの住所は、
315 N.Brand Blvd,Glendale
と、
3614 W.Magnolia Blvd,Burbank
ディナー・タイムには開いていないようなので、ブレックファースト、ランチ、デザート・タイムにお薦め!
夜遅くまで開いているベトナム・レストラン
昨日あたりから、こちらは急に雨が降って寒くなって来ているのだけれど、昨夜は遅くにベトナム・レストランに行ってビーフ・ヌードル・スープのPho(フォー)を食べた。
このレストランは、ベイエリアには、そこら中にあり、朝の2時とか4時とか、私にも正確な時間がわからないほど遅くまで開いているベトナム・レストランのチェーンのレストランだ。
ヌードルには、レモンやもやしやグリーン・ペッパーなどの、いわゆるヌードルの薬味みたいのがサイドとして来る。
レモンではなくてライムを使うベトナム・レストランもある。
ハズはラージ・サイズのを私はレギュラー・サイズのを頼み、いつものように、私のほとんどのお肉はハズのボウルへと移動する。
私は、肉の味がスープに出ているだけで、満足できるからだ。
「またかよ~? 肉を食べないなら、肉入りのフォーをオーダーしなければ良かったじゃないか~? 全部、食べ切れるかわからないぞ~!」
私が、肉を移動すると、いつも、そう言うハズだが・・・・
食べ終わったボウルには、1つも肉は残っていない。
そして、私は言う。
「全部、お肉、食べちゃったの~? ブブに、少し、あげたかったのに~~!」
ハズは、自分のボウルを見下ろして、口をポカ~ンと開けている。
食べ終わって支払いを済ませて、私達を待っているブブがいる車に戻ると、ブブが鼻をクンクンさせながら、お土産を期待している様子だったので、
「ブブ~、ごめんね~! ハズがブブの事を忘れて、お肉をぜ~んぶ食べちゃったの~!」
そう言うと、ハズは苦笑いしている。
スープにはオニオンも、たくさん入っているから、果たして、それと一緒に入っているお肉をブブにあげて本当に良いのかわからないけれど、確信が持てない場合は、パスした方が良いと私は思っている。
だから、ハズがお肉を全部食べてブブの分が無いとしても、くやしがるほどのことではないのだけれど、ただ、ハズに、そう言って、からかうのが面白い。
ハズは私のそんな性格を知っているから、その後も、気まずい状態に成らない。
だから、チャンスがあったら、また、する(笑)
さて、カリフォルニア北部は、ベトナム移民達がアメリカで最も多く住んでいる所だそうだ。
その中でも、San Jose(サンホゼ)市は、ベトナム移民達とその家族達が最も多い市だ。
ベトナムタウンもあるし、夜遅くまで開いているベトナム・レストランもある。
過去の日記に書いたように、メキシコ料理も、ここでは、ファストフードのようなものだけれど、考えてみたら、ベトナム料理も、ここでは早い、安い、美味しい、チェーンのレストランも多いと言う事からもファストフードと呼べるかもしれない。
カリフォルニアのファスト・フード
ハズと私は週に1度はメキシコ料理を食べているような気がする。
その理由には、カリフォルニアは何と言っても、メキシコ系が多く住んでいるし、それもあって、メキシコ料理のレストランがとても多いからだ。
それに、当たり外れはあっても、味の面では凄いハズレに出会う事は滅多に無いし、値段も手頃で、出来上がるのに時間もあまり掛からない。
チェーンのファストフード感覚で食べられるレストランも多い。
外からもガラス張りのために店内が良く見れて安全な感じで、いつも、たくさんヒスパニック系の人達で、混んでいる様な所は、私達は美味しいメキシコ料理を出すと思っている。
そんなレストランの1つに行った。
中に入ると、オーダーする所があって、壁にあるメニューを見てオーダーする。
お金を払って、番号札や、それが印刷されたレシートを貰って、好きなテーブルに座って待つ。
そして、今回、食べたのは、ハズのがコンビネーション・ミールとかで、チキン、ビーフ、ポーク、ベーコン、シュリンプとライス、サラダ、ビーンズ、アボカド、トルティアなどが山盛りに成ったもの、
私は、フィッシュ・タコ、
1つ食べて、美味しかったので、食べた後、ハズに、またキャッシャーの所に行ってもらって、もう2つ追加してもらった。
チップスとサルサは食べ放題のところが多い。
飲みものは、私達は、通常、キャロット・ジュースか、お米で出来たホチャタと言う甘いドリンクをオーダーする。
アリゾナもメキシコ移民が多いから、安くて美味しいメキシコ料理を出すところが多いのだけれど、カリフォルニアは、メキシコ料理のレストランの数の上では、アリゾナよりも、ずっと多いのではないかなと思う。
カリフォルニアのファストフードと言って、私がメキシコ料理を思い付くのは、そのためだろうと思う。
シュリンプ・フライドライス
最近はなるべく、家で食べるようにしている私達なのだけれど、毎日、思うのは、
今日のディナーは何を食べよう? 何を作ろう?
ハズが、会社を出る時に電話をして来るので、その時に、
何が食べたい?
と訊いても、いつも返って来る返事は、
わからない・・・君の食べたいものでいいよ!
そう言われて、私も何が食べたいのかわからなくて言葉に詰まる。
俺が帰ってから、その事について話せばいいじゃないか~!
結局、ハズにそう言われて、ハズが帰って来るのを待って、帰って来てから、その事について話して、結局、2人で冷蔵庫と冷凍庫を開けて、
これとそれとあれはどう?
そんな感じで言って、手抜きの食事に2人で顔を見合わせて笑う。
ハズは南部男だけれど、決して、私が、女だから、ワイフだから料理をしなければならないとか、冷凍食品は食べたくないとかと言う人ではないので、
私が料理をする気に成れないと言うと、嫌な顔をしたり、それに対して不満を言ったりせず、一緒にどこかに食べに行ったり、会社の帰りにテイクアウトして何かを買って来てくれたりする。
私の料理とて、ほとんどが、ただ混ぜ合わせるものや、オーブンやレンジに入れれば出来上がりと言ったものだから、料理と呼べるものではないのだけれど、それでも、ハズは美味しいと言って食べてくれる。
さて、今日のディナーは、全てトレーダー・ジョーズのものを使って作る事にした。
ハズが1人でトレーダー・ジョーズに行って、食べてみたいと思って買って来た
冷凍食品ののシュリンプ・フライドライス、
プリプリとしたシュリンプが入っていて、思ったより美味しかった。
それをメインとして、なるべくベジタブルを多くしたいと思って、
缶詰のトマト・ビスクを暖めたもの、
冷凍のコーンをオリーブ・オイルで炒めて、
冷凍のポテト・パンケーキをオーブンで焼いた。
こんな食事だけれど、
簡単で時間も、そんなに掛からなかったけれど、たま~には・・・と言っても、こんな感じの食事は、私達には良くあることなのだけれど、外食よりは安くつくと思うし、美味しいし、2人で、ゆっくりと食べられるし、2人だけだから何でも話せるし・・・・それに、ブブを1人(1匹)にさせることも無い。
そして、トレーダー・ジョーズ(私達はTJ’sと呼んでいるけど)は、何を作って食べたら良いのかわからない時に私達を助けてくれている(笑)
アフガニスタン・デザート
ディナーに、今まで行った事の無いレストランを選ぶことにした。
どこにしようか~?
とハズと話していたら、出かけた先の近くに、評判が良いアフガニスタン・レストランがあるけど行って見るか?と言われて、思わず、私は、自分の着ていた洋服を見て、
「ジーンズとスニーカーでもいいかな~?」
と確認してみたら、
「カジュアルでも大丈夫と聞いたから心配する事ないと思うよ! まぁ~、ここから、そんなに遠くない所にあるのだから行ってみて、決めてみてもいいじゃないか? そこが嫌でも、その近くに、良さそうなレストランがあるかもしれないし・・・・」
それならばと思い、2人でレストランへと向かった。
レストランに入って行く家族連れを見ても、私達と同じぐらいカジュアルな装いだったので、2人で、試して見ることにした。
中に入ると、時間が早めだったこともあってか、客がそんなに入っていないのがすぐにわかった。
女性が現れて、私達を1番奥の2人がけの小さなテーブルに連れて行った。
ハズが、すぐに周りを見渡して、
4人がけのテーブルがいくつか空いているのと、ほとんどの4人がけのテーブルは2人連れだったのを見て、そちらに移りたいと彼女に言うと、彼女は一瞬、躊躇ったが、結局は、私達をそちらのテーブルに案内した。
私達が座ると、年配のウェイターが現れ、オーダーを取った。
メインのウェイター達はみんな年配で、水やドリンクを持って来るウェイター達は彼らから比べると若めだった。
ウェイター達が動いていない時は、立って客をジ~ッと見ていたので、メインの食事の写真を撮る気分になれなかった。
客は時間が経つと共に、どんどん増えて行った。
私達は、私達をテーブルに案内した女性が、他の客達をどこのテーブルに案内するか、しっかりと見ていた。
私達の後に現れた2人連れのカップル達は、誰も私達が最初に案内されたテーブルに案内されることは無かった。
それを見て、ハズと私は、顔を見合わせて首を傾げた。
ところが、それから、間も無く、ホワイト・アメリカ人男性とアジア人、あるいはアジア系女性のカップルが現れて、彼女は、そのカップルを、そのテーブルに案内したのだ。
また、ハズと顔を見合わせると、ハズはニヤリとスマイルして、うなづいた。
男性は小さな場所で窮屈そうに座っていた。
そして、ハズは私の耳元に、小さな声で囁いた。
「俺達みたいなカップル(ホワイト・アメリカ人男性とアジア人女性のカップル)だけを、俺達を案内したテーブルに座らせたな?」
なぜなのだろう? やっぱり、ここでも・・・・
そんな風に思ったけれど、こう言うことは良くあることなので、ハズと私は、それなりの結論を持った。
食後に、ハズがアフガニスタンのデザートが食べたいと言い出し、いくつかある中から、1番ポピュラーなものを選んだ。
それが、これだった!
大きなお皿から力一杯はみだしてテーブルに置かれたのは、アフガニスタン名は忘れたけれど、揚げパンとパイを合わせたようなもので、上にピスタッチオとたくさんのホワイト・シュガーが掛かっていた。
他のアフガニスタン・デザートにも良く使われるローズ・ウォーターが使われていて香りが良い。
こんなの、アフガニスタンに行ったら、ストリート・マーケットや路上の屋台みたいなところで、ストリート・フードとして売られているのじゃないかなぁ・・・・?
と、勝手に想像したりした。
豆腐なブランチ
週末は、ハズと一緒にフレンチ・カフェで久々のブランチを楽しんだ。
ハズは私に影響されたのか・・・ステーキやハムやベーコンなどを選ばずアボガド入りのオムレツとカフェ特製のポテトのソテー、テーブルに置かれるやいなや食べだしてしまったので、食べかけの写真に成ってしまった。
ハズが食べ始めたら止まらなくなった理由は、美味しかったから。
私は、豆腐とポテトといろいろな野菜が一緒にソテーされたもの、
私もハズと同じで、これがテーブルに運ばれてきた時は、すぐに食べ始めてしまったので、写真に写っているのは完璧な量ではないけれど、これよりちょっと多かったかなぁ・・・・
飲み物は、ハズはオレンジジュースで私はコーヒー、ここのコーヒーは濃くて美味しい~し、オカワリも出来るから、つい飲みすぎてしまう。
そして、デザート感覚で食べるニューオリンズのドーナツ、べにエ・・・・しかしながら、それらを食べている時に来たので、ほとんど、食事の合い間につまみ食いみたいになってしまった。
ハズと2人で、
まぁ、いいか~! 熱いうちの方が美味しいから、食事が終わっていなくても食べよう!
そう言いあって食べた。
こちらはまだ週末なので、
まだのんびりしていて、
食べ物ブログみたいになってしまった・・・・あしからず!
リカー入りのチョコレートケーキ
ハズが早めに帰って来たのと、最近、とてもお天気が良いのと、それに、嬉しい事に膀胱炎が楽になって来ているのとで、それならばと、
「チョコレートケーキが食べたい気分なのだけど~・・・・」
と言って、一緒にアフタヌーンティーする事にした。
私達が行ったカフェは、日によってあるものが違って、あるものの中からハズが選んでテーブルに持って来たのが、ジンジャーケーキとチョコレートケーキだった。
ジンジャーがた~くさんしつこいぐらい入ったジンジャーケーキ、
ジンジャーケーキが特別好きとは言えない私でも、食べれば食べるほど、
「これ、なかなか、いけるじゃない?」
と言えたほど美味しかった。
チョコレートケーキは、リッチなチョコレートが上部にあって、リカー入りのクリームとしっとりしたチョコレートのスポンジケーキがその下にあって、うなるほどの美味しさだったが、思わず、
「・・・リカーが入っている! 薬の注意書きに服用中はアルコールは飲まないようにと書いていたけど・・・・いいのかな?」
それに答えて、ハズは、
「君はアルコールを飲んでいないじゃないか~? 食べているのだから大丈夫さ~!」
そんな風に言った。
「もし、私の病気が悪くなったら、あなたのせいよ!」
私は、そう言ってから、
私は悪くない! 悪くない!
と自己暗示して気を楽にしてから、ケーキを食べた。
アイリッシュと言えばシカゴ、シカゴと言えば・・・・
膀胱炎についての非公開コメントを残してくれた方、ありがとう!
参考になりました。
やはり、水をたくさん飲むのが良いみたいですね。
さっそく、実行しています。
さて、話は変って、もう過ぎてしまったけれど、セント・パトリックス・デイの日の事で、ハズは半分アイリッシュなのもあって、この日に成ると、いつも、なんだか顔が和んでいる。
付き合い始めた10年以上前のセント・パトリックス・デイには、私をアイリッシュ・パブに連れて行ってくれたりした。
その頃は、私がお酒がほとんど全く飲めない体質なのだと言っても、ちょっと位は飲めるだろうと思ったようで、グラスに一杯だけのビールをオーダーして、私に、ちょっとでもトライしてみるべきだと言って薦めて、私が1口か2口、ビールを味見したら、それからすぐに顔が真っ赤に成って、ゲラゲラ笑われた。
ハズはアイリッシュの血のせいなのか、お酒がけっこう飲めるらしいのだけれど、それからは、私と一緒にいる時は、滅多にアルコールをオーダーする事が無い。
私の事を気にしなくていいから飲みたかったらオーダーしてと言っても、別に飲みたいと思わないからいいんだと言うだけだ。
1人で飲んでも面白くないのだろうなぁ~と思ったりする。
今年のセント・パトリックス・デイには、この日ぐらいはアイリッシュ・パブにでも行きたいのかなぁと思って、
「ねぇ・・・、グリーンのビールを飲みに行きたいのじゃな~い?」
と訊いてみたら、
「あれは、ただグリーンのカラーを付けているだけなんだ! 味は他のビールと同じだ! だから、わざわざ飲みに行きたくないね!」
それならばと思い、
「じゃあ、普通のビールは? この日のために飲みたいと思う?」
そう訊くと、
「全然、飲みたくないね~! ところで、今夜、何が食べたい?」
そう言って、ディナーに何を食べるかの話題に変えてしまった。
「別にこれと言って食べたいものと言うのも無いけど、せっかくだから、あなたの半分の血を祝うために、アイリッシュな食べ物にしてみない? と言っても、シェパードパイとか伝統的なものじゃないもので、もっとカジュアルなもので・・・・」
ハズはそれに答えて、
「アイリッシュといえばシカゴ、シカゴと言えばシカゴ・スタイル・ピザ・・・・へぃ、ディープ・ディッシュ・ピザはどうだ?」
ディープ・デイッシュ・ピザは、別にセント・パトリックス・デイでなくても食べられるものだけど、いちお、その日をお祝いする何か近いものをと言う事で、それに決まりで、ハズは、さっそくテイク・アウトでシカゴ・スタイルのディープ・ディッシュ・ピザを買って来た。
チーズがたっぷり中に入っている!
外側は、分厚いクリスピー!
「アイルランドに行きた~~い! そして、映画『PS.I Love You』のジェラルド・バトラーに似た男性に会いた~~い! ・・・でも、考えてみたら彼もハーフ・アイリッシュだから、はっきり言って彼みたいな男性に会えないかもね~・・・・その代わりに、あなたに似た男性達が、たくさんいたりして・・・・・・・」
私がそう言うと、
「そうかもな~・・・・俺に似たやつがたくさんいて、『お前は俺の弟にそっくりだ~!』とか言われるかもな~!」
ハズはそう言って笑った。
この日になると、私達はいつも、
「アイルランドに、いつか行こうね!」
と言い合う。
ハズの料理
最近は、私も、だいぶ元気に成って来ているので、家で簡単な料理をしたりしているけれど、手術後の2週間ほどは、長い間、立っているのも辛かった時もあったので、当然ながら、ハズに頼っていた。
私が手術する前から、お料理が好きだったわけでもなく、ほとんどしなかったハズは、その間、最初の頃は外食のテイク・アウトに頼っていたが、毎日になると飽きて来て、時には、
「今日は絶対、料理するぞ~~!」
と言ってマーケットに出かけて行った。
そして、帰って来ると、買って来た冷凍食品のパッケージをいろいろ見せて、
「どれがいい~? 今晩、食べるとしたら・・・・」
と私に訊いて来た。
料理すると言っていたのに~・・・・
冷凍食品じゃ、暖めるだけじゃない?!
そう思ったりしたけれど、ハズの出来る料理の範囲を知り尽くしている私は、納得せざるおえなかった。
しかしながら・・・・
時には、痛みと体が自由に成らないストレスで、
「このまま行ったら、充分、栄養がとれなくて、餓死してしまうかもしれな~~い!」
と叫ぶ事もあったが・・・・・・・
ここでは、ハズが困りかねて、トレーダー・ジョーズに行って、買い物して来て作った物を紹介しようと思う。
トレーダー・ジョーズの冷凍食品は、私も好きなものがあるし、新製品は必ずと言っていいほど試してみるので、ハズは新製品を私に見せて、
「ピッキーちゃ~ん! TJ’s(私達は、そう呼ぶ)の新製品だよ~! 試してみたいか~? 肉が入っていないから、いいだろう?」
そう言って、肉を食べたくないと言った私に見せたのが、2品だった。
1品目は『Cucunber Wantan Roll』(キューカンバー・ワンタン・ロール)、
そのパッケージを見た時に、
キュウリのワンタン? 聞いた事ないなぁ~・・・・
そう思ったけれど、新製品だから聞いた事が無くても不思議じゃないと思って、
「OK~! 食べてみる!」
ハズがパッケージの後ろを読みながら、
「マイクロウェーブ(レンジ)がいいか~? それともフライにするか~?」
「フライにして~!」
そして、ハズがフライして出来上がったのが、こんな感じ~!
2品目が、『PANANG CURRY STICKS』(パナン・カリー・スティックス)
エビと魚と野菜がスパイシーなタイ・カレーソースと一緒にロールされたもので、ハズは、オーブンで焼いた。
出来上がったのが、こんな感じ~!
どちらも、見本の写真のようには見えないかもしれないけれど・・・・
けっこう、思ったより美味しかった~!
ハズにも出来るほど簡単で、2人の夜を台無しにする事もなく、2人でシェアして食べれるのが良い点。
TJ’sの宣伝をするつもりは無いけれど、何を作ったらいいか迷ったり、外食するのも、家で料理するパワーも無い時なんかには、TJ’sの食料品が支えに成ってくれたりする。
ハズの言うMANWICH
ハズと一緒にテレビの番組を観ていた時に『MANWICH』(マンウイッチ)のコマーシャルも観て、
子供のお芝居みたいな感じのステージの上で、野菜のかぶりものを着た子供達の1人が、マンウイッチのサンドイッチみたいなかぶりものを着た女の子に、
「君は野菜じゃないじゃないか? なぜ、ここにいるんだ?」
みたいな事を訊いていて、
マンウィッチの女の子が、
「マンウィッチは、野菜が一杯はいっているのよ!」
見たいな風に答えていた。
私は、今まで、マンウイッチの他のコマーシャルも観た事があるけれど、いつも(お好きな方には申し訳ないけれど)、
気持ち悪そう~~!
と思っていて、ましてや、マンウィッチは肉、肉、肉って感じで、ほとんどが肉で出来た缶詰だと思っていたから、その女の子の『野菜が・・・・』には、ちょっと驚いた。
それで、さっそく、横に座って一緒にテレビを観ていたハズに、
「あれ~っ? マンウイッチって野菜で出来ているの~?」
と訊いたら、ハズが、だるそうに、
「野菜も入っているだろうけど、他にも、いろいろ、わからないものが入っているんだよ!」
と言った。
「マンウイッチって、お肉が入ったソースみたいなものだと思っていたんだけど・・・・」
そう言うと、ハズは、私の顔を見て、
「考えてみろよ! マンウイッチって名前を! Man(マン:男)とWich(ウイッチ)、ウイッチは、Sandwich(サンドイッチ)のことだろう? つまり・・・男が食べるサンドイッチ、もっと、はっきり言うなら、Real Man(リアル・マン:本当の男)が食べるサンドイッチって意味なんだよ! リアル・マン(本当の男)がベジタリアン(菜食主義者)のわけないだろう?!」
それを聞いて驚いて、
「それ冗談? それとも本当のこと?」
と、ハズが作り上げた話でないことを確認すると、腕を折り曲げて、筋肉を見せて、
「俺が、こんな馬鹿馬鹿しい話をでっちあげるわけないだろう? リアル・マン(本当の男)が食べるサンドイッチだと宣伝しているんだよ! だから、俺は、絶対に肉が入っていると思う!」
アメリカに、もう16年ほど住んでいるけれど、マンウイッチの名前の由来を私は、それまで全く知らなかった。
1度も買って食べた事が無いから、当然かもしれないけれど・・・・
ちょっと前にネットでマンウィッチの事をサラ~ッと調べてみたら、どうもマンウイッチの缶の中には肉が入っていないらしいけれど、料理する時に、ひき肉と混ぜるらしい。
結局、ひき肉と混ぜると、ミートソースみたいになって、パンに挟んで食べると、ミートと野菜とパンを全て一緒に食べられると言うことらしい。
こうして、時々、
え~~っ、そうだったの~?
みたいな風にして、ここで使われている英語の意味が、ハズに訊いて、わかったりする。
そして、そんな私を見て、
知らなかったのか~?
と、ハズは、ちょっとビックリしている。
GREEK YOGURT
今日は、雨が、かなり降るらしい・・・・
ちょっと気晴らしに出かけようかなぁと思ったけれど、雨が降っているなら、わざわざ別に用事も無いのに出かける必要は無いような気がして来る。
退院してから、私は、まだ1人で外出していない。
痛みも大分、薄れて来たし、医者からも、要注意の期間は過ぎたから、まずは一安心と言われても、まだ本調子ではないので1人で外出するのが怖い。
「動物本能みたいのが働いているのかなぁ? ほらっ、動物って、病気に成ったり怪我をしたりすると自分の身を守るために目立たない所に隠れたりするじゃない?」
そう私が、しみじみと言うと、
ハズは、
「君は、いつも自分をアニマルにたとえて話すんだ・・・俺はアニマルと結婚した憶えは無いぜ!」
そう言って笑う。
「手術をした事の無いあなたには、わからないのよ!」
私がそう言うと、ハズは何も言えなくなり、目を丸くしながら眉毛を上に上げて頷いている。
昨日、冷蔵庫を開けて見ると、何と私が毎日食べたくなるグリーク・ヨーグルトが1つだけになっていた。
平均1日3個の割合で食べているから、すぐ無くなってもおかしくないのだけれど、その1つだけのヨーグルトを見た時、私は、
あ~~~、これを食べたら、後で食べたくなった時にはもうなくて食べられな~い・・・どうしよう? 食べるべきか? 我慢して、もうちょっと経ってから食べるべきか?・・・・
と、ちょっとパニクリながら、その1つだけ残ったヨーグルトを見つめながら真剣に考えた。
退院してから、毎日、必ず食べたくなるのが、このグリーク・ヨーグルトで、幸か不幸か、唯一の私の中毒物質と言える。
会社にいたハズに電話をして、帰宅する前にマーケットに寄って、出来るだけ、たくさんのグリーク・ヨーグルトを買って来てくれるように頼むと、
「俺、今日、忙しいから、仕事が終わった後、真っ直ぐ家に帰りたい気持ちなんだよな~・・・明日じゃ駄目か~?」
と、訊いて来た。
「退院してから、唯一、私が食べたいと思うものなのよ~! 体が必要としているみたいなの~! あれが無かったら、どうなっちゃうか想像できない!」
と答えると、ハズも、しぶしぶ、
「わかったよ~!」
マーケットに行くと、他にも、いろいろヨーグルトがあって、みんなサラ~ッとしていて物足りないけど、この私のお気に入りのグリーク・ヨーグルトは、濃厚で、サイドに付いているジャムも美味しい~!
サイドのジャムはピーチ、ストロベリー、チェリーが全て私の口に合って、ハニーは、それ自体、とても美味しいのだけれど、ヨーグルトとミックスすると、私にとっては中毒になれない味なので、ハズにも、プレーンとハニーを除いたピーチ、ストロベリー、チェリーの3種類だけを買って来てもらった。
こちらは、ピーチのを開けたところ、
少しづつスプーンですくって好きなように混ぜ合わせて口に運ぶ・・・・たまらな~い!
こちらは、チェリー、
濃厚だから、他のヨーグルトと比べたら、カロリーは高いと思うけど、アイスクリームよりは、断然、低いと思うし、脂肪分も低いし、
まあぁ、私の場合は、静養中だから、細かい事は気にしないで、
食べたい時に、食べたいだけ食べている。
「元気に成るために体が必要としているみたいだから、仕方ないよね!」
私がそう言うと、ハズは同意しているのかしていないのかわからないけれど、
ただ、ニヤ~ッと笑みを浮かべて私を見ている。
イタリアン・デザート・サンプラー
ハズと久し振りに、イタリアン・レストランに行った。
相変わらず混んでいて30分ほど待たなければならなかったけれど、まぁ、それはいつもの事だからと気に成らなかった。
私は、まだ胃腸が本調子でないのと、家にいて、あまり動かないのとで、以前、食べられた量より少なめでなければ食べられないので、
サラダとミートボール・スパゲッティを1つづつオーダーして、2人でシェアして食べる事にした。
サラダは、間も無くテーブルに来たけれど、スパゲッティが、いやに時間が経っても来なかったので、ハズと可笑しいねぇ~・・・と言っていると、私達のウェイターがやって来て、
「待たせて悪いのだけど・・・実はミートボールが無くなっちゃったんだ~、それで、今、ミートボールを作っているから、もうちょっと待って欲しいんだ!」
イタリアン・レストランで、ミートボールが無くなっちゃった~?!
今まで、そんな事を言われた事が無かったから、私は驚いた。
もうちょっと早くに言ってくれたら、違うものをオーダーしたのに~!
とハズも私も思ったけれど、今、作っているからと言われたら待つしかない。
それから間も無く、スパゲッティ・ミートボールがテーブルに運ばれて来たけれど・・・・
パスタは、いつになく柔らかめで伸びちゃっているみたいだし、ミートボールはいつものと違って硬いしで、ハズも私も全部、食べ切れなくて残してしまった。
ウェイターが来て、残したのを持ち帰りようにパックしようかと訪ねて来たけれど、そうしなくていいからとハズが言うと、
私達を待たせた上、私達が全部食べなかった事から、スパゲッティを気に入らなかったとわかったからなのか、
「待たせたことは本当に悪かったと思う・・・お詫びにデザートをプレゼントしたい・・・・デザート・メニューの中から、どれでもいいから1つ選んで欲しいんだ」
とハズに言って、デザート・メニューを渡した。
7,8種類あるデザートから、どれを選ぼうかと2人でメニューを見ながら、
「サービスしてくれると言ったけど、お腹一杯なんだけど・・・」
「俺も、そうだ・・・・持ち帰りに出来るか訊いてみよう!」
そんな会話をした後、ハズがウェイターに、そう出来るか訊いてみると、アイスクリームやシャーベットを使っていないデザートであればOK!と言う事で、結局、私達は、
6種類のデザートが少しづつ食べられるデザート・サンプラーを頼んだ。
それぞれのデザートが個別にパックされたのが入っている袋を渡され、ハズは、当然ながら、そのデザートの分は払わなくても良かったけれど、
チップは、そのデザートの分も入れた金額から考えたパーセンテージのそれなりのチップをテーブルに置き、2人でレストランを出た。
家に帰ってから、開けて見てみると、全てがプラスティックの入れ物にパックされていた。
左上から、
ティラミス、
クレーム・ブルレとラズベリー、
クリームが乗ったチーズケーキ、
左下から、
チョコレート・ケーキとチョコレート・チップ・ビスコッティ、
カノーリとクリーム(普通、クリームは中に入っているけど)、
アップルパイとクリーム、
ハズとそれぞれのデザートをフォークで少しづつ崩しながら味見して、
「悪くないね~! でも、持ち帰りにして良かった~! あそこで全部、食べられそうになかったもの!」
そう言いあって、待ち時間やミートボールの問題はあっても、ウェイターのサービスは評価する事にした。
病気に成って食べたくなったもの
昨夜、私が入院中、ハズが録画しておいたくれたテレビの番組を観ていたら、その中でGODIVAのチョコレートがたくさん出て来て、バレンタインに、ハズにGODIVAのチョコレートの詰め合わせをもらって、手術の前に、全部、食べてしまった事を思い、
あ~~~~、GODIVAのチョコレートが食べた~い!
1つだけでも残しておけば良かった~~~・・・・
そんな風に後悔した。
その時間には、GODIVAのチョコレート・ショップは閉まっている。
いくら退院したばかりで少しぐらい(?)のワガママは許されると言っても、ハズに頼んでも、お店が閉まっていることには、無理なお願いだと言う事が、はっきりしていた。
その番組を観終わって、ブログをチェックしながら、そんな気持ちが無くなるだろうと思っていたが、思いっきり、チョコレートとナッツのコンビネーションのものが食べたくなって、
「ハズちゃ~ん! 近くのコンビニまで走って、アイスクリーム・バーみたいのを買って来てくれないかな~?」
そう言ってみたら、
「あ~~~、テレビ番組にGODIVAのチョコレートが出て来たからだなぁ~?」
ハズはそう言って笑った。
「わかっているのよ~・・・GODIVAのチョコレートは、今、食べたくても食べられないってこと! だけど、チョコレートとナッツのアイスクリーム・バーみたいのだったら、近くのコンビニにあると思うし、それを食べたら、気持ちが落ち着くと思うの・・・・ねぇ、お願い!」
そんな事を私が今まで頼んだことが無かったし、大体、そこのコンビニには私達は1度も行った事が無かった。
それもあって、ハズは、私の懇願に、ちょっと驚いているようだった。
私とて、アイスクリーム・バーなど、長い間、食べていなかったから、何処のメーカーの、どのアイスクリーム・バーが欲しいかと訊かれても、わからなくて、
「チョコレートとナッツがアイスクリームをカバーしているのであって、私が好きそうだなぁと、あなたが思うようなのを買って来てくれればいいのよ!」
そう言って、ハズをコンビニへと送り出したが、
あまり甘過ぎなくて美味しいのを買って来ますように!
と実は、待っている間、願っていた。
そして、ハズは、しばらく経って2つの違うアイスクリーム・バーを買って来て、
「俺ようと君ようのを買って来た!」
プラスチックの袋を開けて見てみると、そこに入っていたのは、この2つだった。
「ハーゲン・ダッツは君ので、ベン・エンド・ジェリーは俺のだ! 俺のは、新商品だと聞いた!」
『新商品』と聞いて、興味を持った私は、
「いちお、あなたの味見させてよね~! あなたも、私の味見していいから!」
そう言って、2つの箱を開けて、アイスクリーム・バーの記念撮影!
左がハズので、右が私の!
そして、食べる前に、そのラップを開けて、それぞれの写真を撮ると、
何だかハズのはクッキー生地がボコボコ、ミルク・チョコレートのカバーの下にあって、
私のはアーモンドを砕いたものがダーク・チョコレートのカバーに隠れたり出っ張ったりしていた。
ハズのも味見して思った事は、ハズのはミルクチョコレートとクッキー生地のせいか、断然、甘~いと言う感じで、私のは、ダーク・チョコレートのせいか、甘過ぎなく、私にとっては、ちょうど良い甘さで、アーモンドとバニラ・アイスクリームとの調和もあって、私は、うなりながら食べた。
「う~~~ん、美味しい~~! これが、こんなに美味しいとは思わなかった~~・・・ハズちゃん、私の好み、わかっている~!」
そう言うと、ハズも嬉しそうだった。
私のブログのホームページのフリーエリアに、
病気になった時に、他人は、どう言うものが食べたくなるのかなぁ?
と興味を持って、数日前に投票箱を設置したが、その時に、アイスクリームの事は思いつかなかった。
『その他』を選んだ方の1人が『酒』とコメントしていて、私は思わず笑ってしまった。(ありがとう!)
お酒は食べるものではなくて飲むものと私は思っていたし、大体、私は、お酒が飲めない体質のようだから飲みたいと思ったことも無かったから、それに気が付かなかった。
そして、酒が食事と言う人だっていると聞いたことがあるし、日本酒はお米とかお芋とかで、ワインは葡萄で出来ているわけだから、食べ物と言えないこともないなぁと思った。
アイスクリーム・バーを食べ終えて、しばらく経ってから、ハズは、私が満足したかを訊いて来たので、
「今まで、私は、デザートはカフェやレストランのを食べるものと思っていたようなところがあったけれど、今夜のハーゲンダッツのアイスクリーム・バーを食べて、はっきり言って、レストランで食べた、ほとんどのデザートより美味しいと思った! 値段もレストランのデザートの半分以下だし、レストランのは、大き過ぎたりして、終わりの方では溜め息つきながら食べたりするけど、アイスクリーム・バーは、ちょうど良い大きさのような気がする・・・・これからは、時々、市販のデザートに、もっと目を向けようと思うわ~~!!」
ハズに、そう言った後、
「あっ、そうそう! 夜遅くの私の突然のお願いにもかかわらず、美味しいアイスクリーム・バーを買って来てくれて、ありがとう! 感謝している~!」
親しき間にも礼儀あり~~~~!
San Francisco Dungeness Crab
退院した後に、ハズがマーケットに行って買ってきたものの1つに茹でたサンフランシスコのDangeness Crab(ダンジネス・クラブ)があった。
それを見て、私は、思わず、驚いて、
「あれ~~~っ? クラブのシーズンは終わったのじゃなかった~~?」
そう叫んでしまった。
私が手術をする前日に、ハズがディナーに何が食べたいかを訊いて来たので、ダンジネス・クラブが食べたいと言って、一緒にマーケットに行ったら、1つも無くて、お店の人に、
「ダンジネス・クラブのシーズンは終わっちゃったのよ~! 残念よね~!」
そう言われて、2人で、がっかりしたからだ。
「次のシーズンまで待たなければならないね~・・・・」
と私が言うと、ハズは、
「シーズンが短か過ぎるよ! あんなに美味しいのに、もう食べられないなんて~・・・・」
と言って悔しがっていた。
しかしながら、シーズンが終わってクラブが無いのだから仕方が無いとしか言えなかった。
それなのに~・・・・?
シーズンが終わったはずのダンジネス・クラブがまた売っていたなんて~~?
「ねぇ、このクラブ、本当に大丈夫なの~? 冷凍してあったクラブとかだったりして・・・・」
と不安がる私に、ハズは、
「この間、俺達が見た女性は今日はいなかった・・・男が働いていて、フレッシュで、今日、茹でたクラブだって言っていたから大丈夫だろう! それに、シーズンは終わっても、まだクラブはあるとかとも言っていた・・・まずは食べてみよう!」
私も、とにかく食べない事には・・・・と思って、すでにカットされたクラブをボールに入れた。
そして、もっと近くで見てみたら、
美味しそうだった。
いつものように、
私は胴体から、ハズは足から食べ始めた。
とてもフレッシュなのがわかったのは、ほとんど塩の味がしなかったからだった。
古くなればなるほど、茹でる時に塩を多めに入れなければならなくなるから、塩辛くなる。
ハズと、もうしばらくは食べられないと思っていたのに食べられて、いつもより、もっと嬉しくなって、
「美味しいね~~!」
「美味い!」
を言い合いながら食べた。
手術の前に食べて、食べ収めしたかったと思っていたけれど、結果的には退院して食べられて、かえって、その方がお祝いみたいで良かったと思った。
そして、美味しいものを食べられる喜びに感謝した。
アフタヌーン・ティー
今日は、初めて会う医者との面会があって、朝から何だかみように神経質になって何も手につかなかった。
ハズが早めに帰って来て一緒に行ってくれることになっていたので、そんなに心配する事は無かったのだけれど、アメリカに来てから、医者に関するトラブルが多いので、
特に会った事の無い医者に会うのは、それなりの覚悟がいる。
去年から、急に、いろいろと健康問題が出て来て、それをまだ引きずっている状態なので、しばらくは医者達と付き合わなければならないのは、今まで、ほとんど病気などしなかった私にとっては、とても気が重いけれど、治す為には行かなければならない。
それに考えてみたら、いつも医者に行く時にはハズが一緒に行ってくれるし、保険のことも支払いのことも、しっかり担当してくれているわけだから、ハズの方が私より、その意味で気が重いかもしれない。
医者に行くと、思ったよりらくな面会で、時間的にも短く終わったのでホッとして、ハズと一緒にカフェに行ってアフタヌーン・ティーすることにした。
飲み物は、ハズはマサラ・チャイで、私はコーヒーを飲んだ。
バレンタインは終わったけれど、気が付いたら、すべてハートの形をしたデザートを選んでいた。
ドーナツぽいやわらかさで、ほのかに甘いもの、
ダーク・チョコレートが中に入っていて、外側はサクサクのハートのビスケットみたいな感じ、
これは、チョコレートのスポンジの下側にバーボン酒が染み込んでいて、上のチョコレート・クリームと一緒に食べると思いっ切り美味しくて、集中して食べていたら、
「バーボンの部分をほとんど食べたな~?」
と言われてしまった。
私はお酒類は飲めなくても、このようにして食べられる。
そして、ちょっと酔って気持ちが良くなる。
私が、お酒を飲めないために、私達は付き合い始めてから今まで一緒にお酒を飲みに行ったり、家で飲むことなども全く無くて、
お酒は食べる物になっている。
ハズはお酒が強くて飲める人なのに、私といる時は飲もうとしない。
私は、お酒が飲めたら、どんなにいいだろうと思って、飲めない自分が情けなくなる事がしばしばあるけれど、こうして、ハズと、美味しいものを一緒に分け合って食べて話せる時間に感謝する。
HEART PIZZA
さて、バレンタインにはジャンク・フードも、いつもより工夫を凝らすわけで、『ハート・ドーナツ』に続いて、
バレンタイン期間限定のデリバリーの『ハート・ピザ』
ハズの希望で、トマトソースとチーズとオリーブのトッピング!
バレンタイン期間限定だからと、面白半分に頼んでみたけど、結局は、丸いピザを焼く前にハート型にカットしてトッピングして焼いた物で、
カットは機械がやるわけではなくて、人間の手でされるので、それぞれのハート・ピザが微妙に違うハート型をしているらしくて、そこのところを了解して欲しいと最初から文句を言われないように言い訳が用意されていると言うのが可笑しい。
「これ、ハートに見えないじゃないか~?とかって言われたくないのだろうな~!大切なバレンタインが、そのために台無しになっちゃうかもしれないものな~・・・・」
ハズは、そう言って笑っていた。
ハート・ピザを受け取った後、ハズはボックスを開けて中を覗いて首を傾げていたので、私が、
「どうしたの~?間違って違うピザを持って来たとか~?」
と言ったら、
「いや、間違ってはいない・・・ただ、ハートに見えるかどうか~・・・・」
そう言って、ニヤッとした。
「見せて~! 見せてよ~!」
私は、キッチン・テーブルに小走りして、ハズが閉じてしまったボックスを開けて見た。
反応は私も、ハズと同じだったと思う。
首を自然に傾げてしまったような~・・・・(笑)
「確かにハートに見えるわよ~!手作りハートって感じだけど」
そう言って、ちょっと笑った。
薄めのクラストだったからライトだと思ったけれど、大きめだったこともあって、けっこう胃にこたえた感じだった。
ハズも私も同意見で、1度食べたら好奇心を満たすには充分って感じだと思った。
このバレンタインで彼女のハートをキャッチしたい!
と思う男性達にはデリバリーは、お薦めしない。
男性が手作りでハート・ピザを作って焼いて彼女と一緒に食べるのだったら、いいのじゃないかな~?
って思うけど!
ハートのドーナツ
バレンタインの週末は、ハズは、いつになく早起きして、いろいろと彼なりに私を喜ばせるために努力していた。
その1つが、ハート・ドーナツの朝食だった。
「バレンタインにピッタリのドーナツを売るドーナツ・ショップがあるって聞いたから、そこに行って買って来るよ!」
そう言って、ハズは、早朝、1人で出かけて行った。
私は、まだ夢の中と言う感じで、ベッドから、
「いってらっしゃ~い! 気をつけて~~・・・ムニャムニャムニャ・・・・」
そう言って、ハズが帰って来た物音がするまで寝ていた。
「ハートのドーナツ、買って来たよ! もう、起きる時間だろう?」
そうハズに言われて、ハートのドーナツが見たくなって起き出した。
箱を開けて見ると大き目なハート型のドーナツが3つ入っていた。
そして、1つ1つ、ドーナツを指で示しながら、ハズは話し出した。
「これは、Feng-Shui(フェンーシュイ)って言うそうだ! グリーンに惹かれて選んだ!」
「これは、S’more(スモア)だ!」
「これは・・・・名前は忘れたけど・・・ようは、ハートに棒が突き刺さって血が出ている!」
ハート型と言っても、スモア・ドーナツは、グラハムクラッカーが、たくさん乗っていてハート型に、あまり見えない。
フェンーシュイのグリーンはグリーン・ティーの味がして、チョコレートはミルク・チョコレートのようだった。
2人で、それぞれのドーナツに噛り付きながら食べてみたけれど、これは、まあまあ私達の口に合ってイケルと思った。
スモアは、スモアとドーナツの面白いコンビネーションだと思ったけれど、スモアはドーナツと一緒ではなくて別に食べた方がいいように思った。
ハートの血は甘いジャムで、棒はチョコレート・ポッキーみたいので出来ていて、中にも、たくさんジャムが入っていて、けっこう甘かった。
「久し振りにアメリカの甘さを味わった感じ~!」
と私は言い、
「俺、なんだか、おでこの辺りがジ~~ンと来ている感じだ・・・最近、これほど甘い物、食べていないからな」
ハズは、そう言っていた。
客層を訊いてみたら、老若男女、いろいろだそうで、子供連れもいたそうだ。
ハート型のドーナツは、いつも売っているわけではなくて、バレンタインの週末のために特別に作ったそうで、普段は全て丸いドーナツで、その上に、同じようなものが乗っているとのことだった。
ハート型のドーナツで、思いっ切り甘くて、私達には甘過ぎたけれど、バレンタインのために、みんな、いろいろ考えているのだなぁと思った。
アンダギー[バナナ]ミックス
日本にいる方、そして、特に、沖縄に住んでいられる方は知っていらっしゃると思うけれど、そして、カリフォルニアに住む方達も、そんな事、知っているわよ~!とおっしゃられるかもしれないけれど、
私は、つい最近まで、アンダギーじたい、聞いたことが無かった。
数ヶ月前に、こちらにある日本のマーケットに行って、手作りお菓子の素などが並んでいるコーナーで、
『アンダギー・バナナ・ミックス』なるものを発見した。
袋を手に取って読んでみると沖縄特産のドーナツが作れるとかで、バナナ味なのは名前からも写真からも間違いなかった。
見かけに惹かれたのと、読んでみると、卵とオイルと混ぜて丸めて揚げるだけと言う事で、これなら私にも出来ると思って、ショッピング・カートに入れた。
そして、放っておいても別に腐るわけじゃないからと思って、その後は引き出しに入れたままだった。
それが、最近、ハズがキッチンの引き出しの整理を急に何を思ったのか始めて、たくさん、期限切れのベーキングの材料などを捨てて、何が残ったのかを見たら、そこにはアンダギー・バナナ・ミックスがあった。
賞味期限を見たら、すでに数日過ぎていたけれど、数日なら食べられない事も無いだろう、油で揚げるのだから大丈夫だろうと思って土曜の遅い朝に作ってみた。
「ハズちゃん、オキナワのドーナツ作るから食べてみて~! バナナ入りよ~!」
そう言うとハズは嬉しそうな顔をして、
「そう言えば、俺達、ドーナツ、しばらく食べていないなぁ・・・日本でミスター・ドーナツのドーナツ食べて以来かもな~・・・・」
私は、ちょっと考えて、
「ちがう!違うよ~!フロリダに行った時、ダンキン・ドーナツに行って甘~~いドーナツ、食べたじゃない?」
「俺が言いたかったのは、美味しいドーナツを食べたのは、ミスター・ドーナツ以来だと言う事!」
それは、確かに言えていた。
しかしながら、私は、アンダギー、沖縄ドーナツは1度も食べた事が無かったから、美味しいのか、そうじゃないのかは何とも言えないのだと言った。
そして、袋を開けて、家にはサラダ・オイルとかベジタブル・オイルが無いので、オリーブ・オイルを指示通りの量、入れて、
卵を加えた。
そして、自分で最後までやるよりも、そこからはハズにやらせて写真を撮りたいと思ったので、コンピューターの前で仕事をしていたらしいハズをキッチンに呼んだ。
「何でも良いから一口サイズの球状にしたものを作って欲しいの!」
「ドーナツ・ホールの事か~?」
「そう、そう!ドーナツ・ホールみたいのを作って~!」
そして、ハズの手にオリーブ・オイルをたらした。
少しのつもりが、ちょっと多めのオイルになっちゃったみたい。
最初は完璧なドーナツホールを作ろうとしていたハズだったが、
「形はどうでもいいの~!きれいにまとめても出来上がる時には、割れたようになるみたいだから!」
そう言って急がせたら、こんな風になった。
そして、深めのフライパンに、オリーブ・オイルしかないのでタップリ入れて、ハズに揚げてもらった。
割れるようになるまで、しっかり揚げてもらって、出来上がったのは、こんな感じだった。
2人で、熱々なのを食べて、
美味しいね~!
と言い合って、気が付いたら、2人で、4分の3ぐらい食べていて、お腹一杯に成って、それ以上、食べられなかった。
ハズは、揚げ物だから、そうなのじゃないかと言い、
私は、サラダ・オイルやベジタブル・オイルを使わないでオリーブ・オイルを使ったからなのではないだろうかと思った。
時間が経っても、2人ともお腹が空かず、ランチも食べられないで、早いディナーにしようと言う事になった。
と言っても、ハズはスナックに、アンダギ・バナナ・ドーナツを蜂蜜をかけて食べていた。
そして、ディナーの前には、お皿には1つも残っていなかった。